NST(栄養サポートチーム)について
当院ではチーム医療の一環として、平成17年4月より、NST(栄養サポートチーム)が活動しています。
栄養管理がなぜ必要なのか?
疾病の回復のためには、疾病自体の治療に加えて「体が治ろうとする力」をサポートすることが必要です。
この力をサポートするために不可欠なのが栄養管理です。
栄養管理を症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することを栄養サポートといいます。
この栄養サポートを職種の壁を超えて実践するチームがNSTです。
栄養管理の効果は?
栄養管理を適切に行うことで、次のような効果があります。
- 褥瘡の改善
- 術後創治癒不全の改善
- 院内感染症の防止
- カテーテル感染等の合併症の予防
- 在院日数の短縮
- 誤嚥性肺炎などの合併症予防
いずれも患者様にとって利益となることばかりです。
NST(栄養サポートチーム)の役割とは?
NSTのミッションは栄養状態の改善により患者様の病状の改善を図ることです。
入院中の患者様の栄養状態を把握し、適切な栄養投与(経口栄養、経管栄養、静脈栄養)を行います。
具体的な役割として、
- 栄養アセスメントを行い、栄養管理が必要かどうか判定する。
- 適切な栄養管理が施行されているかどうかチェックする。
- 各患者様に最もふさわしい栄養管理法を指導・提言する。
- 栄養管理に伴う合併症を予防・早期発見・治療する。
- 栄養管理上の疑問に答える(コンサルテーション)
- 資材・素材の無駄を軽減する。
- 患者様の社会復帰を助け、QOL(生活の質)を向上させる。
- 新しい知識の啓発活動を行う
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士がチームとして活動しています。
活動状況
- NST回診:毎週火曜日に低栄養及び褥瘡、嚥下障害等でコンサルトを受けた患者様を対象として回診を行っています。
- NSTカンファレンス:回診後にカンファレンスを行っています。