2025年の新病院に向けて当院の整形外科の先生にお話しを聞きました!

整形外科診療を志したきっかけを教えてください

手塚:自分の技術でケガをした人を治したいと思いこの道に進みました。
鈴木:学生時代のラグビー部の仲間が整形外科に進んだことですね。
手塚:鈴木先生は、田園調布中央病院の立ち上げに携わっているんですよね。
鈴木:そうなんです。現在の理事長がラグビー部の先輩で「一緒にやらないか?」と誘われ、1994年春に赴任しました。もう30年前の話ですが。
手塚:初代整形外科部長の鈴木先生とは、他の病院でも一緒に働かせてもらいましたが、またここで出会えて一緒に働けるのがとても嬉しいです。

大腿骨頸部骨折の手術件数が近年増えていますが、当院の整形外科の強みを教えてください。

手塚:整形外科の診療の中で、大腿骨頸部骨折の人工骨頭置換術は基本的な術式と言われています。どこの病院でも行っている手術ですが、当院は手術時間が短いことが特徴です。
鈴木:若手の先生でも行える手術ですが、当院は中身が違うと思っています。自分の病院のことですが、質の高い手術だと自負しています。手術時間を短時間で行うことで、合併症も出血も少なくて済みます。この手術を受ける方の大半は高齢者です。持病をお持ちの方が多く、なかには手術が難しい場合もありますが、可能な限り受け入れし手術、治療に努めています。
手塚:感染症や、いわゆるエコノミークラス症候群(肺塞栓)は高齢者にとって大きな負担となり、命にかかわることもありますので、手術時間は短いほうが良いと思います。早期に手術をして、早期に社会復帰させて差し上げたいという思いで、手術、治療を積極的に行っています。
鈴木:手塚先生は私の後輩ですが、先生の手術を見て人工骨頭置換術に対する認識をすっかり改めました。例えるなら「プロの目玉焼きは凄い!」ということです。目玉焼きはただ焼けばよいというわけではなくて、見た目も味も良いのはプロの焼いた目玉焼きだということに似ています。これは、一緒に仕事をしているからこそわかることで「百聞は一見に如かず」です。

新病院では回復期リハビリテーション病棟が併設されますが、現病院からどのように変えていこうと考えていますか。

手塚:整形外科としては、脊椎センターと手の外科センターを創設します。連携している大学病院から医師の協力をもらう予定です。今は頸部骨折などの外傷が多いですが、他の疾患の患者さんも受け入れていきます。
鈴木:回復期のリハビリを手術を執刀した私たちがいる病院で行うことで、リハビリテーション科の医師とも連携して継続的に医療を提供できると考えています。患者さんが社会復帰に向けて安心してリハビリに専念できる環境を作ります。

田園調布中央病院 大腿骨近位部骨折センター

TEL : 03-3721-7121