内視鏡検査とは

内視鏡検査の様子

内視鏡は直接映像を見ながら、検査や治療・処置を行える最先端の医療機器です。内視鏡検査は主に内視鏡カメラを使用し、目視で異常がないかの検査を行います。 また、必要であれば患者さまの了承のもと、異常の見受けられる患部を切除・治療したり、検査をすることが可能です。バリウム検査との大きな違いは小さな病変も見つけ易く異常を発見した際に時間を置かず、同じタイミングで治療や精密な検査を始めることが可能な場合が多いという事です。

内視鏡検査の目的は大きく2つあると考えられます。

①病気の早期発見の為の内視鏡検査

内視鏡検査では消化管の粘膜の異常を発見することができます。直接観察できるので非常に正確性が高く、必要があれば組織の一部を採取し、更に詳しい検査にまわすことが出来ます。

②病気の治療としての内視鏡検査

内視鏡検査は患部を観察し、病変をみつけるだけではなくポリープや微小ながんを見つけてその部分を切除したり、患部が出血している場合は止血することが可能です。ポリープには、将来癌化する可能性のあるポリープと、癌化しない良性ポリープとがあります。 症状が無くとも内視鏡検査によってこのポリープを発見・切除することによって、将来の癌の発生や癌による死亡率を大幅に減らすことができます。

このように内視鏡検査は患部を直接観察して処置出来ることから、病気の早期発見から治療にまで大きな役割を果たしています。

内視鏡検査でわかること

内視鏡検査では、食道、胃、十二指腸、大腸の疾患を発見することができます。
その中でも特に「がん」の早期発見に非常に有効です。食道癌や胃癌、大腸癌は死亡率が高い一方で、初期には自覚症状がないことがほとんどです。 腹痛や便通異常などの症状も放置せずに内視鏡検査を受けて早期発見の機会をつくることが大切です。また、血縁者にがんを発症した人がいる方は、通常と比べ特定のがんの発症する確率が高くなります。
「血縁者に若くしてがんになられた方がいる」「家系内にがんが多く発生している」という方は定期的に検査を受けることをお勧めします。

このような症状に悩まされてはいませんか

腹部が痛い様子
  • 胃の不快感、胸焼け、喉のつかえ
  • 吐き気、嘔吐
  • ゲップがよく出る
  • 黒い便が出る
  • 血便が出る
  • 貧血がある
  • 腹部が痛い
  • ダイエットをしていないのに体重が急激に減った
  • 定期健診で異常があると言われた

これらの症状が慢性的に続いていている、または悪化しているときは、何かしらの病気が隠れているかもしれません。そんなときは、消化器外科を受診して、内視鏡検査を受けてみましょう。

内視鏡検査でわかる主な疾患

食道の病気

  • 食道がん
  • 逆流性食道炎
  • 食道静脈瘤など

胃の病気

  • 胃がん
  • 慢性胃炎
  • 急性胃炎
  • 胃潰瘍
  • 胃ポリープ
  • ピロリ菌感染

大腸の病気

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸憩室

内視鏡治療の今

日々発展する技術と治療法

内視鏡治療(内視鏡手術)は先端にカメラの付いたチューブを体内に挿入しモニターを見ながら手術器具を手元で操作することで患部に対して切除などを行う治療法で、早期の癌や他腫瘍・ポリープの場合は内視鏡で切除すれば治癒が見込めます。
通常の手術と違いお腹や胸にメスを入れることもないので 体への負担も少なく治療後の回復も早くなります。治療の方法もEMR、CSP・CFP、ESD、ERCP(EST)など日々新しい技術が研究されています。

内視鏡以前は大がかりな手術でしか対応できなかった癌なども早期であれば局所的な切除で十分に治癒が見込めるものがあることが分かっています。
こういった内視鏡の治療の発展により、ある程度臓器などを残したまま治療が可能な範囲が広がったり、より体への負担の少ない検査・治療の選択肢が用意できるようになってきています。

EMR

EMRとは内視鏡的粘膜切除術:Endoscopic Mucosal Resectionが正式名称の内視鏡治療です。スネアと呼ばれる輪状の専用器具に電流を流しながら病変部を切除します。

CSP・CFP

CSP・CFPとはコールドポリペクトミーという内視鏡治療です。基本的にはEMRと同じような方法を用いるのですが、電流を流さず病変を切除します。最近の研究により多くの病変に関して電流を流さない方が後出血も少なく、治癒も早いことが判明し主流になりつつある内視鏡治療です。

ESD

ESDとは内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissectionが正式名称の内視鏡治療です。EMRやCSPよりも大きな病変に対して処置できる方法で、専用のナイフで病変を切除していきます。

ERCP

ERCP(内視鏡的逆行性膵胆道造営検査)は胆管・胆嚢・膵臓などへの検査・治療です。内視鏡を十二指腸まで挿入し、乳頭(胆汁・膵液の出口)から造影剤を注入しレントゲンにて撮影します。胆道に結石や狭い部分が見つかった場合は乳頭筋を切開(EST)し、結石を取り除いたり、胆汁の流れを良くするために 狭い部分を越えてチューブを留置する必要があります。
エコーやCT・MRIに比べて 直接的に検査ができ必要があれば病変から組織を採取し、病理検査をすることができるため、 ERCPの方がより精密な検査法となります。

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